津波から逃げるときにわかった夫の本性

あの津波が教えてくれた

私は2011年に東北を襲った津波で大きな被害を受けた町に住んでいました。
夫とは職場で知り合って結婚し、夫の実家に住んでいました。

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義両親との不仲

結婚に合わせて夫の実家が2世帯住宅に改築したのですが、ローンを組んだのは夫で、同居している義父母は1円も出してくれません。

夫の給料は半分以上ローンで消えるので、私も働くしかありませんでした。
結婚して半年後に妊娠しましたが、生まれたのが女の子だったのでごくつぶしを産んだと義父母に非難されました。

なんでこんなことを言われなければならないのかと涙が出ましたが、夫は義父母のいいなりで逆らうことができません。私ひとりがのけものみたいな扱いを受けていたのです。

大地震、子供より親が大事という夫

そんなとき、あの大地震が起きました。
夫はたまたま仕事が休みで家にいました。しかし夫は私のことよりも義父母のことが心配で、母屋に様子を見に行ったきり帰ってきません。

そのうち、まわりから「逃げろー、逃げろー」という声が聞こえてきました。
私は生まれたばかりの子供を抱いて母屋に行き、産後で走れないからこの子を抱いて逃げてと言ったら、「赤ん坊なんかより親のほうが大事」

そう言って義父母を連れて自分たちだけ車で逃げたのです。
置いてきぼりになった私と赤ん坊はどうしていいかわからず立ちすくんでいたら、近所の人が通りかかって「高台に走れ」と手を引っ張ってくれました。

それからわずか数分後に津波が来て家は波に呑まれてしまったのです。本当に命拾いしました。あのときの恐怖は一生忘れないでしょう。
私は子供と高台で一晩過ごし、翌朝避難所に行きました。

本性がみえた夫に愛想が付きてしまった

するとそこには夫と義父母もいました。夫は私の顔を見ると、「よお」と声をかけてきましたが、こっちはもう少しで命を落とすところだったのです。私はきっと鬼のような顔をしていたのでしょう。夫は私に近づこうとはしませんでした。

私は夫と義父母を無視して、子供を抱いて離れたところに座っていました。
数日後、私は自分の実家に帰り、事情を話すと両親が驚いてすぐに弁護士を立てて離婚手続きをすすめられました。

もちろん私もそのつもりでした。夫は私に未練たらたらで何度も実家に来ましたが、私は一切会いませんでした。
いまでは両親と子供と一緒に仲良く暮らしています。

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